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マーケティング用語-生産財

 

 私たちが普段着ている衣服を作るには、ある工程が存在します。 まず原料となる「繭・綿・麻・毛」などといった繊維を、細く長く引き伸ばしてよりをかけて「糸」にし、 縦糸と横糸を組み合わせて機(はた)にかけて「織物」にし、「染色」、「縫製」という工程を経て「衣服」 というカタチになります。
そのそれぞれの工程に必要な『原料』『部品』『設備』など、生産者が購入し使用していくものを 、【生産財】といいます。

 それに対して、消費者が個人で使用する編み物のための毛糸は【消費財】といいます。 つまり、【生産材】の顧客=生産者は企業であり、それぞれの分野に関して専門的な知識があるなど、 関わりの深い人たちが購買者となります。そういった人たちの購買動機は、仕事を進めていく上での必需品となるため 、合理的(無駄がなく能率的)で、経済的(コストをかけない)です、

 不特定多数の消費者向けの【消費財】の販売は多様なニーズに応える「万人受けする」販売方法ですが、個別化・特定化される 【生産財顧客】への販売には、ある特有の販売方法を要します。専門的知識が豊富な顧客に対し、「業界や製品の深い理解と知識を 持つこと」は必要不可欠で、また、需要関係が固定的で仕入先を変えにくい傾向があるため、 「顧客に直接アプローチできる体制づくり」をした上で、「開発や技術などの他のセクションと連動する仕組みを持つこと」で 「顧客のコストや効果といった個別な課題を解決するための企画提案力を常に要請していくこと」が、長く良好な関係をつくり、固定 客化の強化につながります。また、常に新規顧客開拓に挑戦し、既存顧客対応活動とのバランスをとることは、販売活動 の進化の布石となるべく重要課題であるともいえます。

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